TANGO KINGDOM Beerは、「海の京都」京丹後の、道の駅 丹後王国「食のみやこ」内の醸造所で造られています。
工房の周りには、自家製ソーセージ工房や地元の食材を堪能できるレストラン、その他にも子供が楽しめる小さな動物園や広大な芝生の公園などがあり、長閑な風景の中でTANGO KINGDOM Beerのビールが造られています。
そんなTANGO KINGDOM Beerのビール工房を、数回に分けてご紹介致します。
まずは「瓶詰編」!
≪目次≫
- ボトルの洗浄
- 充填作業
- 充填後の洗浄
TANGO KINGDOM beerのようなマイクロブルワリーは、限られた職人と設備で醸造を行う為、大量に生産する事が出来ません。
大量に生産する事が出来ない分、一つ一つの工程を職人たちが工夫し、銘柄ごとにこだわりと情熱をかけてTANGO KINGDOM beerは造り出されております。
20年以上この地で造り続けた技術と製法で、ここでしか味わえないクラフトビールが生み出されています。
ボトルの洗浄
まずは、充填前にラベルを貼って瓶を準備しておきます。
ボトルの洗浄は、逆さまにしたボトルの中に水を噴射して洗浄し、その後エアーを噴射させてボトルに付着している水や汚れを吹き飛ばします。
ここで重要なポイントは、水洗浄の時にボトルを回しながら洗浄する事です。くるくるとボトルを回す事で、ボトル内をまんべんなく洗浄する事が出来ます。
※ボトルの洗浄は必ず2本同時に行わないと、水とエアーの噴射で大変な事になります。
充填作業
次に遠心分離機で、酵母が95%取り除かれたクリアな状態のビールを充填していきます。
充填する機械は1台のみで、同時に2本しか充填できない為、ビール職人さんが手作業で手際よく充填作業を行っていきます。
充填するタイミングなどで炭酸が強い場合があり、充填後に泡が溢れる事があります。そういった場合は、泡が溢れないように充填のスピードを調整しながら丁寧に充填作業を行います。
※ビールの残りが少ない時に泡が出やすい傾向にありますが、銘柄によって泡の出やすさは異なるようです。
充填が終わったボトルはキャップを付けて充填完了!
充填後の洗浄
充填時に溢れた泡などがボトルに付着している為、最後にボトルの洗浄を行います。
流れたビールがそのまま付着した状態だと、乾いた時にラベルが変色したり、流れた跡が茶色く残ったりする為、仕上げの工程としてとても重要になります。
ポイントとしては、シャワーを静かに上から降り注ぐ事!シャワーを左右に振って素早く水を振りかける方が洗浄した気になりますが、そうすると水が四方八方に飛び散って他のボトルに汚れがついてしまう可能性がある為、上から下に水が流れるように静かに流す事がポイントとなります。
特にTANGO KINGDOM beerの七姫シリーズなどはラベルを気に入って購入される方も多く、ラベルを綺麗に保つ意味でもとても重要な工程となります。
こうして出来上がったビールが皆様のお手元に届くまでには、かなりの日数がかかりますが、ビール職人さんが一つ一つ手間暇かけた工程の中で出来上がるビールは、他とは違った味わいがあり格別です。
4月に発売された缶ビールは、また違った工程になるのですが、今回はボトルならではの瓶詰め工程をご紹介致しました。
※醸造や製造工程に時間がかかる商品の為、年末年始・お盆など、ご注文が増えて品切れになる前に、お早目のお買い求めをお勧め致します。