日本人の主食であるお米。
そのお米が、昨年から今年にかけて異常な米不足に陥り、その影響で全国的に価格が高騰しました。しかし、昨年に限らず、ここ数年は猛暑や台風などの異常気象や、農家人口の減少によりお米の収穫量は減少しています。
そういった中で、お米の需要が高まり、こだわり市場でもまとめてご購入される方が多く見られるようになりました。
ただ、お米にも「美味しく食べられる期限」というものがあります。その期限を考えると、まとめ買いをするよりも、必要な時に必要な量だけを購入していただいて、常に新鮮な状態のお米を食べていただくのがおすすめです。
今回ご紹介する「お米を美味しく食べられる期限」は、あくまでも一般家庭で一般的に保管した場合の目安の期限ですので、ご参考程度にご覧ください。
≪目次≫
状態別「お米を美味しく食べられる期限」
基本的に、お米は生鮮食品に分類される為、消費期限や賞味期限の表示がありませんが、美味しく食べられる期限の目安があります。(ラベルには精米時期が記載されています。)
状態別にその期限をご紹介致します。
白米

白米を美味しく食べる期限は、精米日から約1~2ヶ月程度です。
精米したお米は時間の経過とともに酸化が進み、風味や食感が損なわれるため、できるだけ早く食べるのがおすすめです。
特に夏場は、精米後1ヶ月程度で食べきる事をおすすめします。
冬場は比較的乾燥しやすいため、1~2ヶ月程度を目安に食べ切るのがおすすめです。
玄米

玄米は精米していないため、白米よりも酸化しにくく比較的長く保存できます。
とはいえ、高温多湿を避けての保存で、夏場は1ヶ月、冬場は3ヶ月程度を目安に食べるのがおすすめです。保存状態が良ければ1年程持ちますが、できるだけ早めに食べるのがおすすめです。
真空パック

真空パックされたお米は酸化しにくいため、常温で約1年、冷蔵で約2年程度美味しく食べられます。
家庭でのおすすめ保管方法

ご家庭で、なるべく鮮度を保ちながら保管する場合、「低温」「乾燥」「密閉」のポイントに気を付けて保管されると、美味しさを長く保つことができます。
低温
お米は、野菜と同じ生鮮食品の為、冷蔵庫の野菜室など低温環境で保管する事により劣化が抑えられ、鮮度が保たれます。また、低温環境により害虫の発生を防ぎ、酸化による劣化を遅らせる効果もあります。
乾燥
お米は、乾燥するとひび割れしやすくなり、炊いた時にパサパサした食感になります。また、乾燥によって甘味や風味も損なわれます。乾燥を防ぐには、密閉容器に入れて冷蔵庫で保存するのが最も効果的です。
密閉
お米は匂いを吸着しやすい為、匂いの強いものの近くに置くと、お米に匂いが移ってしまう可能性があります。冷蔵庫で保存する際も、キムチや魚など匂いの強い食品があるとお米に移ってしまうので、ペットボトルやジッパー付き保存袋などの密閉容器に入れることが重要です。
また、冷蔵庫などから取り出した際の温度変化で、結露が発生した場合などはカビの原因にもなりますので、使い切れる量を密閉容器に小分けにして保存すると、使用しやすく風味も保てます。
備蓄米や販売業者の保管方法は?

政府で保管している備蓄米や、JAなどお米を扱う販売業者は、白米よりも酸化しにくい玄米の状態で、温度や湿度を一定に保った低温倉庫で保管されているケースが多いです。酸化や虫の発生を防ぐ工夫などもされていると思います。
その為、一般家庭で保管するよりはお米の劣化を抑制し、品質を維持することができる為、美味しく食べられる期限も長く保たれていると思われます。
もちろんこだわり市場でも、消費者の方に常に新鮮な状態のお米をお召し上がりいただけるよう、適切な保管方法で保存しており、また、ご注文後に精米しているので鮮度も良く一番美味しい状態のお米を直送しています!
新鮮なお米を美味しくお召し上がりいただきたいので、その時に必要な量をお買い求めいただいて、美味しく食べられる期間に美味しくお召し上がりください。