丹後の冬の味覚「間人(たいざ)がに」

皆様、新年明けましておめでとうございます。
2022年も、丹後の「食」をお届けしてまいります。
どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

さて、丹後地域の冬の味覚と言えば「かに」!

京都府から福井県、兵庫県、鳥取県、島根県と山陰から北陸にかけての日本海沿いはズワイガニの産地。特に、兵庫県の香住や福井県の越前は、ともに「香住がに」「越前がに」と名だたるブランド蟹の産地です。その中でも、京丹後市の間人(たいざ)は、幻と言われるほど希少な蟹「間人がに」の産地です。

毎年、11月6日に蟹漁が解禁。翌年3月20日までの約5ヶ月間、5隻の小型底曳網漁船のみで操業され、間人港の沖合近くにある間人蟹の漁場で、海上で停泊することなく日帰りで漁をします。この漁場には蟹の餌となる生物やプランクトンが豊富に生息し、とても良質な蟹が育つのだそうです。また、日帰り操業により漁獲物の鮮度が良く、生産者や流通業者厳しい選別によりブランド蟹として高い品質を保ち、皆様の元にお届けされます。

元より、小型漁船5隻と漁獲量が少なく限られる上に、日本海の冬の蟹漁は私たちの想像を超える厳しさの中行われます。12月から2月にかけての真冬には、海が荒れ漁のできる日が限られてしまい、よりその漁獲量は少なくなかなか手に入らないことから「幻の蟹」とも呼ばれます。

そんな「間人蟹」が、今季は非常に漁獲が少なく、例年になく高価になっています。仲買人さんからも「あまりに少なく、予算があっても手に入るかどうか運次第です・・・ね」とまで言われています。

そんな希少な「間人蟹」。今季、お手元に届けば幸運に恵まれるかもですね。