京都丹後鉄道で巡る、優雅な京丹後の旅

今回のテーマは、食と景色を楽しむ優雅な鉄道旅です。
見渡す限りブルーが広がる海の上を駆け抜けるのは、京都丹後鉄道。

天橋立や日本海の白砂青松を象徴する「松」をテーマにデザインされた3種類の観光列車には、それぞれ異なるテーマが掲げられています。
風光明媚な絶景を眺めながら「料理を楽しみながら優雅で特別な時間をすごしたい」「カフェにいる気分でコミュニケーションを楽しみたい」「気軽に観光列車を楽しみたい」など、目的に合わせて旅を素敵にエスコート。

今回はそんな京都丹後鉄道の魅力について深堀します。 

料理を楽しみながら特別な時間を過ごせるリッチなレストラン列車「丹後くろまつ号」 

丹後くろまつ号は、予約制のレストラン列車で、金曜日・土曜日・日曜日・祝日に運行しています。
通常の列車とは違い、ゆったりと食事が楽しめる4名掛や2名掛のテーブル席が設置された、まさに動くレストラン。
半年ごとにコースがリニュアルされ、2022年春・夏のコースでは、スペシャルモーニングコース、海の幸堪能コース、地酒飲み比べまたはスイーツお楽しみコースの3コースを運行しています。

海の幸堪能コースでは、北近畿の海の幸をふんだんに使用。
地魚と地元食材のお料理を味わえる贅沢なコース料理です。
他にも、地元の野菜・食材をたっぷり使った贅沢プレートの『スペシャルモーニングコース』、地元の日本酒またはワインの飲み比べが楽しめる『地酒飲み比べコース』、9種類のトッピングから自分だけのどら焼きが作れる『スイーツお楽しみコース』があります。

コースにより運行ルートも異なりますが、絶景ポイントである奈具海岸では景色を楽しむため一時停車の嬉しい計らいや、海の上にいるような感覚になれる由良川橋梁をゆったり走るなど、目にも舌にも贅沢な時間を過ごすことができます。 

絶景を望みながらほっとひと息♪カフェ列車「丹後あかまつ号」 

丹後あかまつ号は乗車運賃と乗車整理券(550円)で乗れる予約制のカフェ列車で、土曜日・日曜日・祝日に運行しています。

西舞鶴から天橋立を繋ぎ、レトロな車内には、ゆったりくつろげるソファ席や、窓の外に向いたカウンター席、グループでの会話が弾むベンチシートや4人掛けシートなどがあります。
海の絶景と共に楽しめる喫茶メニューには、オリジナル商品である『丹鉄珈琲』や、『丹後王国地ビール』、『舞鶴カレーせんべい』、『丹鉄うさくまケーキ』など、丹後地方オリジナルの商品がラインナップ。

珈琲片手に一人で景色を眺めるも良し。お菓子を食べながら仲間同士でワイワイ盛り上がるも良し。様々なシチュエーションで楽しめる列車です。 

予約不要の観光列車。海のブルーを思わせる「丹後あおまつ号」 

丹後あおまつ号は、予約不要で乗れる観光列車で、毎日運行しています。
豊岡から西舞鶴を結び、普通運賃のみで気軽に乗れるのも嬉しいポイントです。

車内のインテリアも深みのあるブルーで統一され、海の京都の旅をより一層ワクワクさせてくれます。
車内販売では、丹鉄珈琲や丹鉄うさくまケーキなどを買うことができ、窓からの絶景を眺めながらほっと一息つくのにピッタリ。
オリジナルグッズとして駅名看板付きのキーホルダーやクリアファイルなども販売しています。 

※時間帯によっては、アテンダント不在により車内販売を実施していない場合もあります。

旅のお供にぴったりの「丹鉄珈琲」

(引用:https://camp-fire.jp/projects/view/68879) 

京都丹後鉄道の車内で飲むことができるオリジナルの「丹鉄珈琲」。 

「日光珈琲(栃木県日光市)」と「城崎スイーツ(兵庫県豊岡市)」がタッグを組み、新たに立ち上げた城崎珈琲焙煎所でロースト・ブレンドされたご当地珈琲です。
天橋立ブレンド、与謝野ブレンド、京丹後ブレンド、舞鶴ブレンド、福知山ブレンドと名付けられた5種類のブレンドは、それぞれにこだわりがたっぷり詰まっています。
地酒や地ビール、地ワインなども人気の京丹後地域ですが、丹鉄珈琲は旅の移動との相性が良く、新たな京丹後オリジナル商品として注目されています。 

丹鉄珈琲を飲むならココ! 

京都丹後鉄道の車内はもちろん、他にも丹鉄珈琲を味わえる場所があります。

一つ目は、「丹後王国シーサイドバル」です。

丹後の美食情報を発信する駅店舗として、天橋立ターミナルセンター1 階で様々なご当地商品を販売しています。こちらでは丹鉄珈琲の天橋立ブレンドが味わうことができます。
丹後王国「食のみやこ」で作られるソーセージなども販売されていて、車旅で道の駅を利用するように、電車旅をより楽しめる旅の窓口になっています。 

ふたつ目は、京都丹後鉄道宮津駅構内にある「丹鉄珈琲~114kmCafe」です。

 (引用:https://camp-fire.jp/projects/view/68879

京都丹後鉄道宮津駅構内にあり、淹れたての丹鉄珈琲が味わえます。駅のホーム・待合室どちらからでも購入が可能なのも嬉しいポイント。

”旅の始まりと終わりに、こだわりの商品を”をコンセプトに、珈琲を片手に旅に出る人々への旅の窓口になっています。
丹鉄珈琲の全5種類のブレンドが用意されているので、自分のお気に入りの味を見つけてくださいね。 

その他にも、丹後地ビールやスイーツも販売されています。

京都丹後鉄道に乗って丹後への旅を楽しもう 

今回はリッチな雰囲気と海の絶景を楽しめる、京都丹後鉄道をご紹介しました。
異なる魅力がたっぷり詰まった3つの観光列車には、車の旅とは違う空間美や、ゆったりした時間の流れが感じられます。

車窓から水平線を眺め、日常を忘れて癒される京都丹後鉄道の旅。今まで知らなかった京都の新たな魅力を発見する旅に出かけてみませんか? 

 

買い物もグルメもアウトドアも、欲張りに楽しみたい!京都北部の道の駅5選

車旅の途中で立ち寄る道の駅。トイレ休憩や食事休憩、お土産の買い物などのイメージが強い方も多いかもしれません。しかし、今回ご紹介する京都北部の道の駅は、それだけにとどまりません。地元の食材を存分に生かしたグルメに加え、グランピングや様々なアクティビティ体験など、従来の道の駅の固定概念を超えた注目スポットとして今話題なのです。今回はそんな魅力的な道の駅を厳選して5カ所ご紹介します。「旅の立ち寄りスポット」としてだけではなく、「旅の目的地」にしたくなる、個性豊かな道の駅の魅力をたっぷりご紹介します。

1. 丹後王国「食のみやこ」

丹後王国「食のみやこ」は、甲子園球場約8個分を誇る西日本最大級の道の駅です。広大な敷地の中には、グルメ・お土産・遊び・宿泊など、魅力がギュッと詰まっています。

グルメでは、丹後の食材を使ったお土産はもちろん、ブランド豚「京丹波高原豚」を味わえるBBQや、牧場直の京丹後牛と丹後の旬菜が楽しめるレストランなど、丹後の特産品を使った絶品グルメを堪能できます。お土産として人気なのは、王国内で作られたクラフトビールや手作りのソーセージ!こだわりの味を求めてやってくるお客さんも多い人気のオリジナル商品です。様々な体験も充実していて、梨やメロン、桃や葡萄など、季節のフルーツ収穫体験、羊やリクガメと触れ合える小さな動物園、芝生広場など見所満載!遊び盛りの子連れファミリーにも嬉しい施設です。

「1日だけじゃ足りない!」という方は、隣接するホテルやグランピング施設(1日1組限定)もあるので、宿泊するのもオススメです。自然に囲まれ、リラックスしながら贅沢な時間を過ごすことができますよ。

2. てんきてんき丹後

(引用:https://www.uminokyoto.jp/)

「間人蟹」の水揚げで有名な間人(たいざ)港から約5分。「てんきてんき丹後」は海の香り漂う道の駅です。

海の近くということもあり、イチオシのグルメは海鮮丼!

(引用:https://tenkitenki-mura.jp/)

ツヤツヤに光る京丹後産のコシヒカリの上には、こんもり盛られた新鮮な海の幸!魚介好きにはたまりません!料理長秘伝のコクのあるオリジナル醤油をかけて豪快に頬張りたいですね。他にも、「へしこ」(青魚に塩を振って塩漬けにし、さらに糠漬けにした郷土料理)のおにぎり定食や、府立海洋高校と共同開発した鯖缶を使った鯖カレーなど、海沿いならではの魅力を生かした海の恵みが味わえます。また、道の駅の裏にはオートキャンプ場も併設されています。海水浴ができる海辺まで徒歩10分という利便性から、夏には海水浴を楽しむ人で賑わいます。沢山泳いだ後は道の駅で海の幸を楽しむ旅というのもオススメですよ♪

3. 舞鶴港とれとれセンター

(引用:https://toretore.org/)

舞鶴港とれとれセンターは、日本海側最大級の海鮮市場を持つ道の駅です。新鮮で安い魚が豊富に揃い、購入した魚はその場で海鮮焼きや刺身に調理してもらい食べられます!

(引用:http://www.maizuru-kanko.net/)

お肉のBBQも良いですが、せっかく海沿いに来たのですから、海鮮バーベキューの美味しさを改めて知る体験を。香ばしく焼かれた熱々の魚介を頬張れば、口いっぱいに磯の香りが広がります。干物や練り物などの加工品は、種類も多くお土産にぴったり!他にも、とれたてのネタが自慢の寿司店、海鮮丼が自慢の食事処、舞鶴かまぼこ・ちくわなどの練り製品専門店などがあるので、立ち寄る際はお腹を空かせて行くことをオススメします!

4. 海の京都宮津

(引用:https://www.michi-no-eki.jp/stations/views/19852

海の京都宮津は宮津湾に面し、天橋立に一番近い道の駅です。宮津湾と天橋立の風を感じるロケーションであることから、観光の拠点としても最適です。お土産やグルメも充実していますが、なかでも「買う・食べる・体感する」が一体となった「おさかなキッチンみやづ」内にある2つのお店に注目。

HAMAKAZE caféは木の優しい温もりが漂うカフェバーで、昼はランチも楽しめるカフェ、夜はご当地メニューやお酒も楽しめるバーとして、旺盛な食欲を満たしてくれます。スイーツも人気で、パティシエが手作りした天橋立チーズケーキやご当地ソフトクリームは、甘いもの好きにはたまりません!

MIYA-Pokeではハワイ風海鮮丼「ポケボウル」を味わえます。

(引用:https://tenkitenki-mura.jp/)

新鮮な丹後・宮津の⿂介類や野菜に味付けしたポケは、数種類が並ぶショーケースの中から好きなものをチョイスできます。その日の気分に合わせて、お好みのポケを是非召し上がってみてくださいね。

5. スプリングスひよし

(引用:https://www.michi-no-eki.jp/stations/views/19438)

スプリングスひよしは、京都府南丹市の日吉ダムの近くにあります。お土産やグルメはもちろん、温泉やプール、キャンプ、岩盤浴、BBQやキャンプ場もあり、1日中楽しめる複合施設です。

(引用:https://www.dod-campparkkyoto.jp/)

2022年4月1日にオープンしたキャンプエリアは、手ぶらでキャンプを楽しめるプランや、愛犬と一緒に利用できるプランもあります。ベテランキャンパーはもちろん、「初めてキャンプに挑戦してみたい!」という初心者キャンパーも気軽に楽しむことができます。

(引用:https://www.dod-campparkkyoto.jp/)

カヤックやラフティングなどのウォーターアクティビティも体験でき(期間限定)、アウトドア好きの方にもピッタリです。施設内のレストランでは、丹波黒豆や京都丹波高原豚など、日吉の味覚を楽しめます。アウトドアを楽しむ施設として四季折々の季節を感じ、野生動物や夏の蛍など、自然にかえる体験ができるキャンプ&スパリゾートです。

道の駅を目的地に、楽しみを再発見する旅へ

「旅の立ち寄りスポット」というイメージが強い道の駅。最近は、グルメやお土産に加えてアウトドアやアクティビティを楽しむことができ、「旅の目的地」になりつつあります。京都観光の新たな目的地として、今回ご紹介した5つの施設をはじめ、是非道の駅の魅力を体験してみてください。きっと旅の楽しさを再発見できますよ。

美味しくてジューシー♪ソーセージ【ヴルスト】の魅力をご紹介

「ヴルスト」という言葉を聞いたことはありますか?

ヴルストとは、ドイツ語でソーセージのことです。
本場ドイツでは1500種類以上あるといわれるヴルストは、毎日の食卓に欠かせない身近な食材です。

今回は数あるヴルストの中から代表的な3種類をご紹介します。
それぞれの美味しさの特徴やオススメの食べ方など、是非参考にしてみてくださいね。

白いソーセージ「ヴァイスヴルスト」

最初にご紹介するのは、ヴァイスヴルストです。

白いソーセージという意味で、その名の通り白っぽい見た目が特徴です。
発祥はドイツのミュンヘン。
太さのあるヴァイスヴルストは、ボイルして、ソーセージの腸を切り中身だけを食べるスタイルです。

口当たりは柔らかくふわふわで、濃厚な風味が味わえます。
お好みでマスタードをつけて食べると、その美味しさが際立ちます。

牛肉のうまみたっぷり「リンツヴルスト」

次にご紹介するのはリンツヴルストです。

リンツヴルストは、牛肉100%で作られたソーセージのこと。
日本の一般的なスーパーなどではなかなか目にすることのない種類です。

豚肉に比べると、コクと深みのある味わいが特徴で、ガツンとした牛肉の味わいにさっぱりしたビールが合います。
また、落ち着いた雰囲気で味わうなら、赤ワインとの相性も抜群です。

血のソーセージ?!「ブルートヴルスト」

続いてブルートヴルストをご紹介します。

通称「血のソーセージ」とも言われ、豚の血を使った日本では珍しいソーセージです。
見た目も黒っぽく、塩味が効いた濃厚な味わいが特徴です。

レバーやブルーチーズのような風味をまとい、赤ワインとの相性が抜群です。
食通の方は、是非取り寄せて試してみてくださいね。

ヴルストのオススメ商品3選!

様々な特徴があるヴルストですが、今回は丹後王国「食のみやこ」で購入できるオススメのヴルストをご紹介します。

丹後王国「食のみやこ」のヴルストがオススメな理由は4つあります。

・京丹後、地元由来のこだわり食材をふんだんに使用

・特定アレルギー食品不使用

・合成着色料不使用

・保存料不使用

一般的なソーセージは、結着剤・発色剤・保存料などの食品添加物が使用されていることがほとんどです。
更に、旨みを補うための化学調味料や、たん白加水分解物、ポークエキスなど各種エキス等の添加物も使用されていることが多いです。
その目的は、外国産の冷凍肉が使われることで落ちる肉の食感や色味、風味をカバーしたり、長期保存を可能にしたりすることです。

それに対して、丹後王国「食のみやこ」で作られるソーセージは、国産の肉を使用。
なおかつ、地元・京丹後由来の新鮮な肉を使い、肉のうまみを引き出す塩も地元産というこだわりぶり!
厳選した材料で作られた、食のみやここだわりのソーセージの中から、今回は3つをご紹介します。

1.牛肉のソーセージ リンダーヴルスト

こちらは牛肉100%のソーセージです。
京丹後産の牛肉と、地元の塩や黒にんにくを使用し、無添加にこだわって作られています。
味がしっかりしているので野菜と一緒に炒めても良し、カレーやミートソースとの相性も抜群です。

丹後王国こだわり市場でリンダーヴルストを見る

2. 自家製 ブリーヴルスト(レモン・パセリ入り)

農林水産大臣賞受賞・最高級ブランド豚の「京丹波高原豚」を100%使用した自家製ソーセージです。
レモンとパセリの風味がふんわりと香り、朝食の一品としてはもちろん、ワインと一緒に食べるおつまみとしてもオススメです。

丹後王国こだわり市場でブリーヴルストを見る

3. 自家製 ジャーマンヴルスト(ガーリック入り)

こちらも、農林水産大臣賞受賞・最高級ブランド豚の「京丹波高原豚」を100%使用した自家製ソーセージです。
ガーリックの風味をきかせた味わいは、ビールとの相性バツグン!こんがり焼き色を付けて、ジューシーな食感や風味を楽しめます。

丹後王国こだわり市場でジャーマンヴルストを見る

美味しいヴルストをじっくり味わおう

そして、丹後王国食のみやこで製造されているヴルストは、こだわりの食材・製法で作られています。

「お肉の美味しさがひと噛みごとに感じられるソーセージです!」「バーベキューで食べましたが本当に美味しかったです!」と口コミでも大人気の商品ばかり。

贈り物にも、自分へのご褒美にも、是非お試しくださいね。

丹後王国こだわり市場で他のソーセージも見てみる

長寿の街・京丹後の秘密に迫る

京丹後市は、長寿の街としても有名なのをご存知ですか?今回は「長寿」をキーワードに、元気なお年寄りが多く暮らす京丹後の魅力をご紹介します。

100歳越えの人口比率が全国平均3倍?!

京丹後市は京都府北部丹後半島に位置しています。そんな京丹後市が今、健康長寿の街として注目されています。

最大の特徴は、100歳以上の人口比率が全国平均の約3倍(※1)にもなることです。更に、男性長寿世界一としてギネス世界記録保持者の木村次郎右衛門さん(享年116歳)が生涯を過ごした街も、この京丹後なのです。現在、長寿の秘訣を探るプロジェクト「京丹後長寿コホート研究」が行われており、2017年~2032年を目処に、2000を超える項目について調査がなされています。

※1 京丹後市 健康長寿福祉部 長寿福祉課が公表

京丹後長寿コホート研究とは?

この研究は、全国都道府県の平均寿命において短命県である青森県が、長寿の街である京丹後市と一緒に長寿の理由を探すべくスタートした研究です。京都府立医科大学と京丹後市立弥栄病院の共同研究で、京丹後市に住む65歳以上の高齢者が対象です。アンケートや検診を中心に、2017年~2032年まで長期にわたって実施される予定です。

2000項目にも及ぶ調査内容には、職業、日常生活、運動能力、認知機能、食事、睡眠時間、遺伝的な調査などが盛り込まれています。また、長期にわたって調査することで具体的な長寿の秘訣を見つけようと、京丹後市民の協力を得ながら進んでいるプロジェクトです。

京丹後の健康長寿の特徴

京丹後の健康長寿の特徴は、いくつかあります。ひとつめは、血管年齢の若さです。なんと全国平均より10歳ほど若く、血管年齢の上昇も止まる傾向にあることが分かっています。ふたつめは、大腸がんの罹患率が低いことです。善玉菌を含む腸内細菌が京都市在住者と比べて多かったとの調査結果が出ています。これらは遺伝子によるものではなく、日常生活の習慣が大きく影響していると考えられています。例えば食べ物においては、大麦ご飯、玄米ご飯などの全粒穀物や、ひじき、わかめなどの発酵性食物繊維を含む食品がよく食べられていました。また、「ま(豆)・ご(ごま)・わ(わかめ)・や(野菜)・さ(魚)・し(しいたけ)・い(芋)」をバランス良く食べていると話す人が多いことも分かっています。

京丹後ならではの長寿の秘訣とは

現在までの調査では、食べ物や暮らし方、人との関わり方や健康への関心の高さが、長寿に繋がっているのではないかと言われています。具体的には、「個人的なことを話せる友人が多い」「男性の家事にかける時間が多い」「同居人数が少なく、自分のことは自分でやるということが習慣づいている」といった傾向があることが分かりました。地域の方に聞くと、「バランスよく何でも食べる」「人とよくしゃべる」「農作業などの運動を日常的に行っている」などの意見もあるようです。農作業をしている80歳代の方に「お元気ですね」と声を掛けると、「もっと元気な90歳がいますからね。」と返ってくることもあったといいます。周りの人たちに刺激を受けつつ、日々の暮らしの中での健康に対する意識の高さがうかがえますね。

長寿の街・京丹後においでやす

長寿の研究が行われるほど元気な街、京丹後。海や山の幸が豊富なこの街には、元気なお年寄りのパワーが溢れています。京丹後に来た際は、そんなところにも目を向けて楽しんでみてくださいね。

丹後の冬の味覚「間人(たいざ)がに」

皆様、新年明けましておめでとうございます。
2022年も、丹後の「食」をお届けしてまいります。
どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

さて、丹後地域の冬の味覚と言えば「かに」!

京都府から福井県、兵庫県、鳥取県、島根県と山陰から北陸にかけての日本海沿いはズワイガニの産地。特に、兵庫県の香住や福井県の越前は、ともに「香住がに」「越前がに」と名だたるブランド蟹の産地です。その中でも、京丹後市の間人(たいざ)は、幻と言われるほど希少な蟹「間人がに」の産地です。

毎年、11月6日に蟹漁が解禁。翌年3月20日までの約5ヶ月間、5隻の小型底曳網漁船のみで操業され、間人港の沖合近くにある間人蟹の漁場で、海上で停泊することなく日帰りで漁をします。この漁場には蟹の餌となる生物やプランクトンが豊富に生息し、とても良質な蟹が育つのだそうです。また、日帰り操業により漁獲物の鮮度が良く、生産者や流通業者厳しい選別によりブランド蟹として高い品質を保ち、皆様の元にお届けされます。

元より、小型漁船5隻と漁獲量が少なく限られる上に、日本海の冬の蟹漁は私たちの想像を超える厳しさの中行われます。12月から2月にかけての真冬には、海が荒れ漁のできる日が限られてしまい、よりその漁獲量は少なくなかなか手に入らないことから「幻の蟹」とも呼ばれます。

そんな「間人蟹」が、今季は非常に漁獲が少なく、例年になく高価になっています。仲買人さんからも「あまりに少なく、予算があっても手に入るかどうか運次第です・・・ね」とまで言われています。

そんな希少な「間人蟹」。今季、お手元に届けば幸運に恵まれるかもですね。