丹後の米と水が育む、個性豊かな地酒を訪ねて
京都府の北部、日本海に面した京丹後。
美しい海や山、豊かな田園風景が広がるこの地域は、実は「おいしい日本酒」が生まれる場所としても知られています。
京丹後には、木下酒造・熊野酒造・吉岡酒造場・竹野酒造・白杉酒造、近くには伊根町の向井酒造、宮津・由良のハクレイ酒造など、個性豊かな酒蔵があります。
酒蔵を訪ねてみると、ただお酒を買うだけではなく、丹後で育った米、山から流れる清らかな水、そして蔵人たちのものづくりへの想いを感じることができます。
一杯のお酒の向こう側にある「京丹後の風景」まで感じられるのが、酒蔵めぐりの魅力です。
≪目次≫
まず訪れたい「木下酒造」
久美浜町にある木下酒造は、天保13年(1842年)創業の歴史ある酒蔵。
代表銘柄は「玉川」です。酒蔵直営店では、定番商品だけでなく季節商品や蔵限定のお酒なども販売され、試飲も楽しめます。
木下酒造の魅力は、伝統を守るだけではなく、新しい日本酒の楽しみ方にも挑戦しているところです。例えば、氷を入れて楽しむ「Ice Breaker」や、江戸時代の製法をもとにした「Time Machine 1712」など、個性的なお酒もあります。
さらに、地酒ソフトクリームや地酒まんじゅう、地酒ケーキなども販売されているので、お酒を飲まない方やドライブ途中のお土産探しにもおすすめです。
「日本酒はちょっと難しそう……」という方にも、丹後に来た際には一度訪れてほしい酒蔵です。
弥栄町で出会う「竹野酒造」
竹野酒造では、代表銘柄「弥栄鶴」をはじめ、さまざまな日本酒を造っています。
竹野酒造では、金剛童子山の伏流水を仕込み水に使用。代表銘柄のひとつ「弥栄鶴 亀の尾蔵舞」は、亀の尾を使用し、甘口で華やかな香りとすっきりした後味が特徴です。
「どんな料理に合わせようかな」と考えながら選ぶのも、地酒めぐりの楽しみのひとつ。丹後の海の幸や郷土料理と一緒に味わえば、旅の思い出がさらに深まりそうです。
お米の個性を楽しむ「白杉酒造」
大宮町にある白杉酒造も、京丹後を代表する酒蔵のひとつ。京丹後の酒蔵の魅力のひとつは、「米どころ」ならではのお酒づくりにあります。
白杉酒造では、一般的な酒造好適米だけでなく、食用米を使った日本酒にも取り組んでいます。
同じ「日本酒」でも、使う米や酵母、造り方によって味わいが変わる。そんな奥深さを感じられるのも、酒蔵めぐりの醍醐味です。
久美浜の「熊野酒造」も忘れずに
久美浜町には、熊野酒造があります。
京都府京丹後市にある「熊野(くまの)酒造有限会社」は、大正7年(1918年)創業の歴史を持つ酒蔵で、代表銘柄「久美の浦(くみのうら)」で広く知られています。
美しい久美浜湾の最奥岸に位置し、苦労のしかし馬杜氏(たじまとうじ)から技術を受け継いだ四代目蔵元氏の柿本達郎氏を中心に、手仕事にこだわった酒造りを続けています。
酒銘の由来:蔵の目の前に広がる穏やかで美しい「久美浜湾」を一望できることから命名されました。
こだわりの米:京都独自の酒造好適米「祝(いわい)」や「五百万石」に加え、地元の食用米「コシヒカリ」なども使用しています。
味わい:日本の海の幸によく合い、淡麗ながらも米のふくらみやコクがしっかり感じられる味わいが特徴です。
いかがでしたでしょうか。京丹後の地酒をめぐるなら、複数の酒蔵を訪ねて、それぞれの味を比べてみるのもおすすめです。
「私はすっきりしたタイプが好き」
「香りの華やかな日本酒が好き」
「甘口のお酒を試してみたい」
そんなふうに、自分好みの一本を探してみるのも楽しいですね。
次回は、足を延ばして伊根の向井酒造へ。最後は、宮津・丹後由良の「ハクレイ酒造」をご紹介致します。



